ユリとは、夏の山野でひときわ大きな花をつけ、芳香をはなつユリ科ユリ属の多年草の総称です。

ユリの歴史は古く、ギリシャ神話にも記載があり、また、キリスト教では白ユリを聖母マリアの純潔、無垢、処女性の象徴としています。日本でも、古事記や日本書紀にササユリの記述があり、万葉集にも登場します。余談ですが、漢方ではいくつかのユリの鱗茎を百合(ひゃくごう)とよんで、滋養、強壮、利尿、せき止めなどに使います。

ところで、19世紀に東洋から白いユリが伝わるまで、ヨーロッパで広く知られていた白ユリと言えば、「マドンナ・リリー」のみであったことからもわかるように、ユリ属の花は野生種の美しさが、ほかの観賞用の花をしのぐほど観賞価値が高く、かえって品種改良の歴史が浅いといわれています。

近年は、あるアンケートで「結婚式の花束に希望する花はカサブランカ」と、バラや胡蝶蘭などを抑え、堂々の第一位を獲得したように、古来の野生種のユリだけではなく、品種改良により、大輪で芳香性に優れた交配種がよく知られ、もてはやされるようになってきました。

百合ちゃんのお店で扱っているユリは、オリエンタルハイブリッド(オリエンタル系)と呼ばれる交配種と、スカシユリなどアジア原産種の交雑によるアジアティックハイブリッド(アジア系)と呼ばれる交配種がメインです。うちのお店では、花の色で、「白・イエロー系」と「赤・ピンク系」とに分けています。

お店の名前にも使われている「カサブランカ」は、ヤマユリ、カノコユリ、ササユリなどを交配して作られたオリエンタルハイブリッドを代表する園芸品種です。オリエンタル系の交配には、他にタモトユリ、サクユリなども使われます。
1980年代の後半からは、ピンク系の「ル・レーブ」など、白系統以外の品種も大量に開発、栽培され、市場を大いに賑わせています。
オリエンタル系は、交配親がすべて日本産のユリであることから、ジャパニーズハイブリッドとも呼ばれています。

《参考文献》
日本農業新聞
Microsoft(R) Encarta(R) 「総合大百科」
松尾百合子「歩く百合百科 (not for sale)」

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